商売繁盛の秘訣
2005年09月26日
昔から「目の前の他人(ひと)を心の底から喜ばせれば、自分が本当の幸せになる」と申しますが、これは商売繁盛の基本であることは誰でも知っている当たり前なことです。商売は、売り手に対する買い手があって初めて成立するもので、その取り引きの結果、買い手が喜べば、その喜びの度合いに応じて、売り手の受け取る報酬は大きくなっていきます。
人は「こういうものが欲しいなあ」とか「こうなればいいなあ」という思いが満足させられた時に喜びを感じます。そして、その「人の思い」は面倒なことに、決して一定不変ではありません。「人の思い」は環境の変化や時の流れとともに、どんどん変化していきます。
ここのところが、中小企業経営者にとって判りきったことのようで、判らないところなんです。頭で判っても体が動かない、まことに厄介なところなんです。
今、われわれが生活している人間社会は、長い間続いてきた「工業時代」が滅びに向かい、今までには全くなかった「人間主体の頭脳産業時代」(別名「知識産業時代」)に入っています。大きな時代変化の中で「人々の思い」は当然に大きく変化しています。
その時代に生きる「人々の思い」を「時流」と申します。
「時流」に乗る者は栄え、「時流」から外れる者は衰退し、滅びへの一途を辿ります。これも誰でも知っている当たり前の「商売繁盛の基本」であります。